私たち夫婦は、2020年から夫婦でつみたてNISAを始め、つみたてNISAをきっかけに少しずつ投資に興味を持ち始めました。
この記事では、夫婦でつみたてNISAをするメリットや私たち夫婦がつみたてNISAを始めた理由や実際に買っている投資信託などを紹介します。
つみたてNISAに興味がある方や平凡な夫婦がどのようにつみたてNISAを活用しているかを知りたい方の参考になれば幸いです。
つみたてNISAとは
つみたてNISAとは、少額からの長期・積立・分散投資を支援するために国が行っている非課税制度です。(2018年1月からスタート)
つみたてNISAの対象商品は、
- 手数料が低水準
- 頻繁に分配金が支払われない
- 長期・積立・分散投資に適した投資信託に限定
など、投資初心者をはじめ幅広い年代の方にとって利用されやすい仕組みになっています。

つみたてNISAは、投資初心者のために国が推奨する非課税制度なんだね。

国が推奨しているので少しだけ安心感があります。
つみたてNISAの特徴
つみたてNISAの特徴は、以下が挙げられます。(2021年10月現在)
- 1人1口座
- 毎年40万円が上限
- 非課税期間が最長20年間
- 投資可能期間が2018~2037年
- 投資対象商品は投資信託

1年間につみたてできる金額に限度があるのが特徴です。

40万円/年だとなんとか捻出できるかも?
なお、投資信託とは「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品」です。
(画像は一般社団法人投資信託協会から引用)
投資対象は株式や債券、コモディティなど多種に渡りますが、つみたてNISAで選ぶことができる投資信託は金融庁の要件を満たした商品だけなので、手数料が高い等のぼったくり投資信託は少ないです。
なお金融庁が定めている要件は、
- 長期積立、分散投資に適した銘柄
- 分配金が頻繁に支払われない
- 手数料が安い
といったものがあり、投資初心者にも分かりやすい商品を提供できるよう工夫されています。

投資って分かりにくい、難しいイメージしかありませんもんね…
夫婦でつみたてNISAをするメリットやその理由
ここからは私たち夫婦でつみたてNISAすることによるメリットやつみたてNISAを始めた理由などを紹介します。
つみたてNISAで得た利益が非課税であること
本来、投資で得た利益には20.315%の税金が掛かります。
しかし、つみたてNISAでは投資をした年から最長20年間の間に得た利益(分配金や売却益など)は非課税となります。

20.315%の税金免除はデカい!
つみたてNISAで得た利益に税金が掛からないという点が、つみたてNISAをする上での最大のメリットであり、このつみたてNISAを夫婦ですることでこのメリットを2人で受けられることが大きいと考えています。
1人では最大800万円までしか非課税枠得られませんが、2人では最大1,600万円も枠が増えるので、これがどれ程のメリットがあるかを計算してみます。
前提条件は下記で、金融庁HPにある資産運用シュミレーションを使いました。
- 毎月の投資額:66,660円
- 年間の投資額:約80万円
- 想定利回り(年率):3%
- 積立期間:20年
前提条件における20年後の運用結果は下記となります。
- 元本:1599.8万円
- 運用収益:588.6万円
- 総額:2,188.4万円
(画像は金融庁HPの資産運用シュミレーションを利用)
通常の投資ではこの運用収益(約588万円)に対して、約20%の税金が発生しますが、つみたてNISAで課税されません。
通常の投資とつみたてNISAでの投資を比べてみると約118万円の差が出るので非課税の大きさを感じることができるのではないでしょうか。
月の積立額 | 利回り (年率) |
20年後の資産 | |
現金貯金 | 66,660円 | 0.01% | 約1,601万円 |
通常の投資 | 66,660円 | 3.0% | 約2,070万円(税引後) |
つみたて NISA |
66,660円 | 3.0% | 約2,188万円 |

全く同じ投資をしても税金でこれだけ変わってくるんだ…

貯金は元本保証されるけど、投資と比べたら増えないんだ。リスクとリターンは表裏一体ですね。
金融庁の資産運用シュミレーションは下記にあるので、つみたてNISAや投資に興味のある方はシュミレーションしてみてはいかがでしょうか。
長期投資と相性が良い
つみたてNISAは、20年間の非課税期間があるため必然的に長期投資が求められます。
私たちは原則、一度買ったら売らないという方針で投資をしているため、20年間の非課税期間は長期投資と相性が良いです!
(図は金融庁HPから引用)
投資期間が長ければ長いほど、損する可能性は低くなるので、つみたてNISAは長期投資を前提とした制度設計になっています。

20年後、私たちは何をしているのやら・・・
投資限度額が年間40万円
投資限度額が1人40万円/年、夫婦で80万円/年と決まっているので、共働きの私たちでは何とか工面することができています。
また、年間限度額が決まっているため、もし想定以上に利益が出て、買い増しをしたい誘惑に駆られても買うことができないのは有難いです。

もし妻が専業主婦になったら、年間投資額は減らすかもしれません。
途中売却が可能
長期投資を前提とした制度なので、途中で売らないことが大切ですが、つみたてNISAは途中で自由に売却ができます。
病気や車の買い替えなど、日々の生活の中で突然お金が必要になった場合に「売却できる」という選択肢があることは重要だと考えています。

人生何が起きるか分かりませんからね・・・
公的年金にプラスして給付を受けられる私的年金制度の「iDeCo(個人型確定拠出年金)」は、原則60歳まで途中売却ができないので、ここがつみたてNISAと大きく違う点かなと思っています。

我が家では「iDeCo」は利用していません。
投資に関する夫婦共通の話題ができる
夫婦で資産運用をするにあたり、投資に対してお互い興味を持つことは重要だと思っています。
我が家では投資に対して夫が積極的で、妻はあまり興味がありません。笑
しかし、つみたてNISAを夫婦ですることで、たまにお互いの投資成績を見せ合ったり共通の話題ができるので、投資に対して夫婦で親近感や興味を持てることもメリットだと思っています。

私は夫に聞かれない限り、自分の証券口座を開くことがないです。笑

考え方や価値観を合わせることも必要だと思います。
つみたてNISAに使っている証券会社
ここまでつみたてNISAをしている理由を書きましたが、つみたてNISAは1人1口座のため1つの金融機関でしか開設することができません。
金融機関によって取り扱っている投資信託の数・種類が違うため、どの金融機関で口座を作るかが重要です。
私たちが利用している金融機関は、夫婦ともに楽天証券を使用しています。
楽天証券を選んだ理由は、もともと楽天カードや楽天市場などを使う楽天ユーザーで、つみたてNISAを購入する際に楽天カードのクレジットカード支払いを選択すると、楽天ポイントが貯まるといったメリットがあったからです。
また、取り扱う商品数が100個を超えているため、選択肢がひろがります。
大手銀行(三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行など)や店舗証券(野村証券や大和証券)といった有名大手証券会社の取り扱い商品は、ネット証券(楽天銀行やSBI証券)と違って非常に少ないので、つみたてNISAの口座はネット証券で開設することをオススメします!
ネット証券では、楽天証券と同等のSBI証券でも良いと思います。

楽天証券は初心者にも使いやすいデザインになっており、助かります!

ネット証券は、口座開設も全てオンラインなのでとても手軽に解説できます。手続きも簡単でした!
夫婦で買っている投資信託
ここからは私たちが実際に買っている投資信託を紹介します。
つみたてNISAで購入できる投資信託は、使用する証券会社によって異なりますが、私たちはこれらを買っています。
ちぃ(夫)
- 投資信託 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 投資額 33,333円/年
- 管理費用 0.0968%
みぃ(妻)
- 投資信託 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- 投資額 33,333円/年
- 管理費用 0.1144%
購入限度額が年間40万円なので12ヶ月で割って、毎月33,333円分をコツコツ買っています。
年間の管理費用(含む信託報酬)も約0.1%と、とても低いのが特徴です。

例えば毎年4月に40万円で一括購入するという買い方もできますが、40万円を準備すること、一度に40万円を購入することにハードルがあります・・

投資信託は一度設定すると自動で購入されるので、とにかく楽!色々と考える必要がない点もメリットだと思います。
ちぃはアメリカの株式(S&P500)に連動する投資信託、みぃは世界中の株式に連動する投資信託で、ふたりとも「株式」に連動する投資信託です。
夫婦ともに「株式」に投資していますが、一般的に「株式」はリスクが高い傾向にあります。
しかし、ふたりの年齢が20・30代なので、多少リスクがあっても致命的なダメージにはならないと考えています。

お金は出来るだけ減らしたくないので、リスクの低い「債権」に連動する投資信託も考えました。

つみたてNISAを始めるにあたっては、ご自身の年齢、家族構成、今後の出費予定など様々な要素を考慮した上で決める必要がありますね。
つみたてNISA以外でも買っている投資信託の詳細は、下記記事にまとめているので合わせてご覧いただければ嬉しいです。
終わりに
つみたてNISAのデメリットは投資である以上、元本が保証されないことで、自分のお金が日々上がったり、下がったりします。
投資初心者がいきなり数十万円を投資に回すには慣れが必要なため、100円/月からでも投資できるつみたてNISAは、少額からコツコツ始めるには最適な候補の1つだと考えています!