この記事はちぃ(夫)が7年間、社員寮にお世話になった経験から社員寮のメリット・デメリットについてまとめました。
ここでいう社員寮とは一般的なアパートを借り上げたものではなく、大勢の社員が共同で暮らす寮について記載しています。(独身寮と呼ぶこともあり)
なお、社員寮の設備や管理方法は会社によって大きく違うので、社員寮とはどんなものかイメージを掴みたい方の参考になれば嬉しいです。

私は7年の間で「古い社員寮」から「新しい社員寮」に移動したので、2つの社員寮を経験しています。笑
社員寮のメリット
まずは社員寮のメリットについてご紹介します。
部屋探しが不要
新社会人となり、学生生活から生活環境が一変しますが、そんな中、部屋を探して梱包・配送、各種手続きといった引っ越しはかなりの労力が掛かります。
また、入社時に配属先(勤務地含む)が決まっていない場合は、入社後の研修を終えて配属先が決まってから部屋探しから始めることもあり、短期間で様々なことを決める必要があります。
しかし、社員寮がある場合は、この部屋探しが不要なので負担が減ります。
なお、自分の住みたい場所・好きな間取りなど、こだわりがある方には、社員寮は不自由なので注意が必要です。

社員寮はエアコンや洗濯機といった最低限必要な家電が揃っていることが多いので有難いです。
家賃が安い
社員寮は会社の福利厚生の一環であるため、家賃は低い傾向にあります。
家賃は給料が低い若手社員にとっては重みになるので、安いに越したことはありません。
私の場合は光熱費込み(電気・水道代)で月に約20,000円だったので、若手の頃はとても有難かったです。

どれだけ水道・電気を使っても家賃は定額だったので、夏と冬はエアコンをフル活用していました…

その影響か同居時はすぐにエアコンを付けたがっていました。笑
なお、社員寮は
- 入寮できる年齢制限(例:30歳までしか利用できない)
- 年齢が上がるにつれ家賃が上がる(例:35歳から家賃が倍になる)
などルールが設けれていることもあるので、会社規則を確認しましょう!
自炊しなくても良い
社員寮には、寮内に食堂が付いていることもあり、自炊しなくても良い環境があります。(食堂の有無は寮によって異なる)
1食500円を切る値段で栄養士さんが考えたバランスの良い食事を食べることができたので、私は重宝していました。

私は予定(飲み会や外食等)がない限り、必ず食堂を利用していました。
なお、食堂の利便性は「事前予約制かどうか」と「営業時間」で決まります。
事前予約制だと当日急な飲み会や外食が入ったり、食堂の営業時間内に帰宅することができない場合、お金だけ引き落とされてしまいます。
また営業時間は、社員の残業時間を抑えるために、18~21時など短く設定されていることもあるので要注意です。

上司に「寮の食堂が閉まるので帰ります!」とよく言ってました。笑
なお、食堂を全く使わず自炊をしたりスーパーの総菜や弁当、外食で済ます人もたくさんいましたので、食堂の有無は意見が分かれると思います。
宅配物を受け取ってくれる
社員寮には管理人さんがいたので、宅配物を平日含めていつでも受け取ってくれました。
私は利用することは少なかったですが、ネットショッピングがたくさん利用する方にとってはとても便利です。

私は社員寮を出て初めて宅配物を受け取ってくれる管理人さんの有難さに気づきました。笑
知り合いが身近にいる
これは意見が割れるかもしれませんが、社員寮には同期や歳の近い先輩や後輩も住んでいるので、自然と交流が増えます。
特に新入社員はたくさんの希望と不安を抱えて新生活を迎えると思いますが、困っている時や寂しい時に同期が近くにいると心強いです。

新入社員として入寮する場合、車を持っている同期がいると生活必需品や家具・家電を揃えるのに心強いです。笑
また、社員寮で知り合いになった先輩や後輩が増えると、仕事でのコミュニケーションがとりやすくなるというメリットもあります。
ただしこれは、仕事のプライベートを分けたい方にとってはデメリットで、それが嫌で退寮する方もいます。

これは向き不向きがあるね…
社員寮のデメリット
ここからはデメリットについて紹介します。
社員寮独自のルールがある
これは会社によって大きく変わるので、あくまで参考程度となりますが社員寮には独自のルールがあります。
私が他社含めて聞いたことあるルールもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
部外者(友達など)を呼べない
こちらはセキュリティーの関係で、部外者を寮内に入れることができない社員寮があります。
部外者には両親などの家族も含まれるので、家族や友達を部屋に入れることができません。
また、特に異性は厳禁というケースもあるので、社外の知り合いと部屋で遊びたいという方には不便です。
定期的に室内チェックがある
社員寮は、衛生面や防災面の観点から定期的に室内チェックが入ることがあります。
部屋に付いている消防設備(火災報知器など)の定期点検と合わせて、社内の福利厚生担当者が清潔に部屋を使っているか等をチェックします。
自分の部屋を他人に見られるのは少し抵抗がありましたが、ルールなので仕方ないです。

事前に連絡があるので、チェック前日は部屋を整理していました。
部屋内が火気厳禁
防災の観点から部屋内では火気厳禁ということがあります。
部屋にキッチンがない場合は、自分でガスコンロを持ち込んで料理することができません。
また、喫煙される方は自分の部屋でタバコを吸えず喫煙所まで行かないといけないこともあるのでご注意ください。

いろんなルールがあるんだ…

火気厳禁のルールがあるにも関わらず、室内チェックでガスコンロや灰皿が見つかると強制退寮になったりすることもあるのでルールは守りましょう…
共同スペースがある
社員寮には共同スペースがあり、特に下記は共同の可能性が高いです。
- キッチン
- トイレ
- 浴槽(大浴場)
- 洗濯機
- 乾燥機
これらの設備がない理由は、キッチンは、水回りの手入れが大変であること、また、防災面でリスクがあるためで、トイレやランドリー、浴槽は、共同にすることでコストが浮くためだと思います。
キッチンとトイレは、各階に設置されてあり、浴槽は大浴場的なものが1つあります。
なお、私が最も重要だと考えているのポイントは、部屋にシャワーがあるかどうかです。
私は部屋にシャワーが付いていない社員寮にいたことがありすが、シャワーだけで済ませたいときも共同の大浴場に行くしかなく、とても不便でした。
さらに大浴場の利用時間が設けられている場合はさらに不便になるので、部屋にシャワーがあるかどうかは重要なポイントだと思っています。

例えば大浴場が18~23時しか空いていない場合、休日の朝・昼に汗をかいてもシャワーも浴びれないや、夜遅くまで飲んで23時を超えてしまうとお風呂に入れないということもあります…
また、洗濯機には限りがあるので使いたいときに他の人が使っていると待たないといけなかったり、地味に不便なこともあります。
社員寮の築年数により当たり外れがある
社員寮は会社から指定されるためほとんど選択肢がなく、もし、築年数の古い社員寮だと共同スペースや部屋が汚れていたり、断熱や防音が弱かったりするので注意が必要です。

選択肢がないので、社員寮の当たり外れは運まかせです。
番外編:社員寮あるある
ここからは私が社員寮生活で感じた「社員寮あるある」を2つ記載します。
共有スペースに新入社員が集まりがち
新入社員が社員寮に入寮後、半年ほどは共有スペース(エントランスや食堂等)に新入社員が集まって談笑したり、飲んだりしている所を見る機会が増えます。
入社半年から1年程は残業もそれほど多くなく、同期の繋がりも強いため集まる機会が多いので、いつも秋の風物詩の如く眺めていました。

なお、私が新入社員の時も同じことをしていました。笑
入社2・3年目にもなると仕事も忙しくなり、また、人事異動や結婚などで社員寮を退寮する人も出てくるので同期で集まる機会も減り、次第に寮で集まることがなくなります。
生活リズムが似ていると人とよく会う
社員寮は共同スペースがあるので、生活リズムが似ている人とはよく会います。
特に通勤時間や食事時間、風呂に入る時間が似ている人との遭遇頻度はとても高いです。
寮では一度も話をしたことがないが、たまたま仕事で関わりを持つと「いつも寮で会いますね」など会話のネタになったりすることがあるので楽しかったです。

社員寮を通じて知り合いが増えることも多いです。
最後に
ここまで社員寮のメリット・デメリットについてまとめました。
私は7年間の社員寮生活はとても楽しく、メリットの方が多かったですが社員寮には向き不向きがあります。
また、社員寮はその設備充実度やルールの有無によって大きく変わるので、この記事を読んでこんな社員寮があるんだ!という参考になれば嬉しいです。