この記事では、ちぃ(夫)が2022年に売った国内個別株をご紹介します。
私の投資方針は、一度買ったら持ち続けることなので基本的に売らないのですが、
- 会社自体が好きでなくなった
- 将来性が見通せない
- 減配
といったことがあれば、長期保有の前提が崩れるので売ることもあります。
私自身、投資歴が浅く、銘柄分析などの十分な知識がまだないので、本記事ではこんな投資をする人もいるんだ、という暖かい目でご覧いただければ嬉しいです。

株は買うことより、売ることの方が難しいなと日々感じます。
なお、私たち夫婦の投資方針は、過去に記事をまとめているので合わせてご覧ください!
2022年に売った株一覧
2022年に私が売った国内個別株は全2社で、各社の売った理由を簡単にまとめてみました。
投資できる金額に限りがあるので、配当利回が低かったり、業績が悪い場合は損切りをして、より良い株にお金を回すことが重要だと考えています。

保有銘柄数は単元株未満を含めると50社を超えており、少し整理が必要な状態です。
フジプレアム(4237)
1社目は、精密貼合及び高機能複合材関連、環境ビジネス関連を主な事業としているフジプレアム株式会社です。
フジプレアムの主な事業分野は下記3つで、会社概要もまとめました。
1.情報エレクトロニクス分野
テレビやスマートフォン、タブレット、ノートパソコン、カーナビなど、光学フィルムを使った様々な製品にフジプレアムの技術が採用。今、注力しているのが車載用途市場で、自動運転や電動化など、これまでとは異なる機能が求められる業界では、クルマの内装部材が大きく変化。
2.環境エネルギー分野
自社ブランドの太陽電池モジュール「希」を開発。これまで多くのお客様との共創で培った「精密貼合」技術を生かし、業界トップクラスの軽さを誇る製品を生み出しました。こうした技術は住空間にも生かされ、過酷な環境変化に対応する遮熱や耐熱フィルムの市場化にも貢献。
3.製造メカトロニクス
様々なメーカーが生み出す素材を独自の加工技術で世に送り出し、「精密貼合」を支えるメカトロニクス技術をお客様のものづくりに生かすべく、機器や生産ラインを一から開発・製造・販売する体制も整備。
(画像はフジプレアムHPより引用)
売上高 | 19,235 百万円(2022年3月期) |
営業益 | 704 百万円(2022年3月期) |
配当利回り | 1.63%(12月13日 時点) |
業種 | 化学 |
株主優待 | なし |
フジプレミアムは2021年4月に長野県茅野市に本社を置く、株式会社飯沼ゲージ製作所(現 プレマテック株式会社)を買収したことで売上高や経常利益が増えました。
飯沼ゲージは液晶製造装置の開発・製造を主に行っており、ラビング装置(液晶配向膜配向処理装置)では世界 No.1のシェア、現在は車載関連貼合機器等に注力していましたが、フジプレミアムと協業することで、
- 貼合ビジネスにおいては、更なる付加価値の高いソリューションを提供できる体制を確立
- メカトロニクス事業においては、飯沼ゲージの液晶関連製品のラインナップが加わることで、ユーザーのニーズに更に幅広く応える
といった効果を見込んでいます。

技術力もあり、買収を通じて業績を拡大できている会社ですね。
順調に成長している会社ですが、売却した理由は下記の通りです。
①配当利回が低い
②営業利益率やEPSが上っていない
③インカムゲインではなく、キャピタルゲイン向きと判断
- 株取得日:2020年10月(100株)
- 取得価額:276円
- 株売却日:2022年1月(100株)
- 売却価額:318円
- 実現損益:+4,145円
- 保有期間:2年4ヶ月

売上高は増えていますが、配当原資となるEPSが安定しないため高配当投資には向かないと思いました。
配当金は2011年から年間6円を継続していますが、増配の見込みは低いと思ってます。
売却を考えた際、株価は取得時から上がっていたため、思い切って売却し、米国株ETFの「VIG」を購入しました。
フジ日本精糖(2114)
2社目は、精糖中堅会社のフジ日本精糖株式会社です。
フジ日本精糖の事業は下記4事業からなり、
- 精糖事業
- 機能性素材事業
- 不動産事業
- その他食品事業
主力は精製糖、砂糖関連製品の製造販売を行う「精糖事業」と機能性食品素材、食品添加物、切花活力剤等の製造販売、果実加工原料の販売を行う「機能性素材事業」であり、この2事業で売上の約95%を占めています。
(画像はフジ日本精糖HPより引用)
売上高 | 20,096 百万円(2022年3月期) |
営業益 | 1,604 百万円(2022年3月期) |
配当利回り | 2.83%(12月13日 時点) |
業種 | 食料品 |
株主優待 | なし |
精糖業界は砂糖消費が減少傾向にある中、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で落ち込んだ消費が十分に回復できておらず、さらに資源高などによる物価上昇が加わった厳しい事業環境が続いています。

円安の影響もありそうですね。
食料品を取り扱っているので業績は比較的安定していますが、売却した理由は下記1択となります。
①株主優待が廃止された
- 株取得日:2020年11月(100株)
- 取得価額:540円
- 株売却日:2022年6月(100株)
- 売却価額:450円
- 実現損益:-9,000円
- 保有期間:1年8か月
100株保有者には、1,000円相当の自社商品詰め合わせ(砂糖)をいただけましたが、2022年4月に株主優待廃止が決まり売却することを決めました。

毎年楽しみにしていたので残念です…

株主優待目当ての投資はリスクがあることを学びました。
配当利回りが3%を超えたいたら、保有することも考えましたが長期保有するには配当利回りが低かったです。
売った会社の年末時点の株価
2022年に売った株のその後の株価をまとめてみました。
会 社 | 売却時株価 | 現在株価※ | 差 異 |
フジプレアム(4237) | 318円 | 367円 | +49円 |
フジ日本精糖(2114) | 450円 | 495円 | +45円 |
※現在株価は、2022年12月13日時点の株価
2022年の結果を振り返ると、2社とも売却後に値上がりしています。

投資方針に適さないと判断したので仕方ありませんが、少し悔しいです。笑
(参考)過去に売った会社の株価推移
本格的に高配当株投資を始めた2021年から売った会社の株価推移を振り返ります。
会 社 | 購入時株価 (購入年月) |
売却時株価 (売却年月) |
現在株価 ※ |
差 異 |
中山福 (7442) |
545円 (2019年3月) |
560円 (2021年1月) |
324円 | -236円 |
清水建設 (1803) |
815円 (2020年9月) |
869円 (2021年7月) |
715円 | -154円 |
東レ (3402) |
726円 (2020年2月) |
755円 (2021年9月) |
723円 | -32円 |
みずほFG (8411) |
1,420円 (2020年9月) |
1,626円 (2021年9月) |
1,689円 | +63円 |
※現在株価は、2022年12月13日時点の株価
中山福の株価が下落を続けており、みずほFGの株価は上昇傾向にあります。

長い目で成長する会社に投資できればと思います。
2021年に売った会社をまとめた記事もあるので、ぜひご覧ください!
最後に
本記事では、2022年に売った株を紹介しました。
この記事を書こうと決めた理由は、2021年に「お金の心理」という本を読んだ際に著書の中で、過去を「反省」することでしか自分を進化させることはできないとあり、売った株に興味を持つことの重要性を書かれていたからです。
具体的には、
「売った会社の株価がその後上昇した場合は売ったのが早すぎたので、自分の判断が間違っていたこととなり、売ったから興味を失うのでなはく、終わった(売った)からこそ心の刻み込み、「売った銘柄こそ追いかける」、「過去のことこそ検証する」という姿勢が重要である」という考えに共感し、本記事をまとめてみました。
忙しい日々の中で売った株を検証することは難しいので、定期的にブログでまとめることで、売った判断が正しいかったのかを振り返り、もし間違っていたら反省していきたいと思います。

まだ売った会社の数が少ないので、今後も検証を続けていきたいと思います。
なお、この記事を書くきかっけとなった与沢翼さん作の「お金の心理」という本は、お金のことを考えるにあたり非常に参考になったので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。