この記事では、ちぃ(夫)が2021年に売った国内個別株をご紹介します。
私の投資方針は、一度買ったら持ち続けることなので基本的に売らないのですが、
- 会社自体が好きでなくなった
- 将来性が見通せない
- 減配
といったことがあれば、長期保有の前提が崩れるので売ることもあります。
私自身、投資歴が浅く、銘柄分析などの十分な知識がまだないので、本記事ではこんな投資をする人もいるんだ、という暖かい目でご覧いただければ嬉しいです。

株は買うことより、売ることの方が難しいなと日々感じます。
なお、私たち夫婦の投資方針は、過去に記事をまとめているので合わせてご覧ください!
2021年に売った株一覧
2021年に私が売った国内個別株は全4社で、各社の売った理由を簡単にまとめてみました。
なお、4社を売って得たお金は、米国高配当株(QYLDやVYMなど)に投資しています。
投資できる金額に限りがあるので、配当利回が低かったり、業績が悪い場合は損切りをして、より良い株にお金を回すことが重要だと考えています。

保有銘柄数は単元株未満を含めると50社を超えており、少し整理が必要な状態です。
中山福(7442)
1社目は、キッチン用品・ダイニング用品などの家庭用品の卸売事業を中心としている中山福です。
中山福は、ホームユース製品の専門商社で、キッチン用品・ダイニング用品を中心に収納用品、サニタリー用品など、60,000点を超える製品を取り扱っています。
(画像は中山福HPより引用)
①配当利回が低い
②購入した理由が雑誌で勧められていたから
③2021年度の業績が悪い
④減配しそう
- 株取得日:2019年3月(100株)
- 取得価額:545円
- 株売却日:2021年1月(100株)
- 売却価額:560円
- 実現損益:+1,500円
- 配当利回:2.87%

約2年保有しましたが、買った理由が「雑誌に紹介されていたから」だったので、株価がコロナショックから回復したタイミングで売りました。
売上高は2016年3月期で最高を更新して以降、伸び悩みしている点と卸売業なので仕方ない点もありますが、利益率が低い点も考慮しました。
清水建設(1803)
2社目は、総合建設大手の清水建設です。
清水建設は、スーパーゼネコンの一角で、民間建築が中心ですが、社寺・伝統建築に定評があります。
(画像は清水建設HPより引用)
①売上高が伸びていない
②営業利益は減益傾向で、営業利益率が低い
③業績が景気に左右される
④海外事業の売上比率が低い
- 株取得日:2020年9月(100株)
- 取得価額:815円
- 株売却日:2021年7月(100株)
- 売却価額:869円
- 実現損益:+5,400円
- 配当利回:3.23%

割安だと思いますが、もう少し安くなったら再び買うかもしれません。
ゼネコン系は、配当利回は高いですが利益率が低いのが懸念材料でした。
また、日本の土木・建築の仕事量は、今後大きな成長を見込めなさそうなので、海外事業の成長性を見ていましたが、コロナ禍ということもあり、苦戦している印象です。
東レ(3402)
3社目は、合繊最大手で炭素繊維が世界トップの東レです。
東レは海外売上高比率は50パーセント超もあり、グローバルに活躍する大企業です。
(画像は東レHPより引用)
①配当利回りが低い
②業績が景気に左右される
③営業利益率が低い
- 株取得日:2020年2月(100株)
- 取得価額:726円
- 株売却日:2021年9月(100株)
- 売却価額:755円
- 実現損益:+2,900円
- 配当利回:2.35%

東レは技術力があり、応援していた会社だったので迷いましたが、配当利回が低いので、投資効率を上げるために売ってしまいました…
東レは技術力も成長性もありそうなのに株価が伸びずに割安で放置されている印象です。
みずほフィナンシャルG(8411)
4社目は、みずほグループ統括会社のみずほフィナンシャルGです。
みずほフィナンシャルGは、メガバンクの中では一番初めに買いましたが、頻発するシステム障害に嫌気がさして売ってしまいました。
(画像はみずほFGのHPより引用)
①みずほ銀行でシステム障害を連発し、会社のガバナンスに疑問を持った
②銀行株は、三井住友銀行と三菱UFJ銀行で十分だった
- 株取得日:2020年9月(200株)
- 取得価額:142円
- 株売却日:2021年9月(20株※)
- 売却価額:1,626円
- 実現損益:+4,120円
- 配当利回:5.47%
※10株 → 1株の株式併合による

みずほ銀行は、三井住友銀行と三菱UFJ銀行と比べると業績が悪いので、3行に分散する必要性がありませんでした。
ニュース等を見る限り、システム障害を抜本的に改善することは難しいのではないかと思ってしまいます。(システム系についてはど素人です)
年末時点の株価比較
2021年に売った株をまとめてみました。
会 社 | 売却時株価 | 現在株価※ | 差 異 |
中山福(7442) | 560円 | 348円 | -212円 |
清水建設(1803) | 869円 | 713円 | -156円 |
東レ(3402) | 755円 | 681円 | -74円 |
みずほFG(8411) | 1,626円 | 1,463円 | -163円 |
※現在株価は、2021年12月30日時点の株価
今年の結果を振り返ると、売却後に値上がりした会社はありませんでした。

たまたまですが、売ったタイミングが良かったと思います。
ただ、今年売った株は全て含み益が出ていたので思い切って売ることができましたが、含み損の株も売ると判断した際には売ることができるかが、課題だと思っています。

まだ、含み損の株を売ったことがありません…
最後に
本記事では、2021年に売った株を紹介しました。
この記事を書こうと決めた理由は、「お金の心理」という本を読んだ際に著書の中で、過去を「反省」することでしか自分を進化させることはできないとあり、売った株に興味を持つことの重要性を書かれていたからです。
具体的には、
「売った会社の株価がその後上昇した場合は売ったのが早すぎたので、自分の判断が間違っていたこととなり、売ったから興味を失うのでなはく、終わった(売った)からこそ心の刻み込み、「売った銘柄こそ追いかける」、「過去のことこそ検証する」という姿勢が重要である」という考えに共感し、本記事をまとめてみました。
忙しい日々の中で売った株を検証することは難しいので、定期的にブログでまとめることで、売った判断が正しいかったのかを検証し、もし間違っていたら反省していきたいと思います。

まだ売った会社の数が少ないので、今後も検証を続けていきたいと思います。
なお、この記事を書くきかっけとなった与沢翼さん作の「お金の心理」という本は、お金のことを考えるにあたり非常に参考になったので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。